発熱部の温度を測定するための温度計を取り付けました。
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温度計
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温度計としては−50℃〜300℃まで測定できるタイプを使用しました。
温度センサー部は直径3mmの棒状をしており、先端から約10mmの位置にセンサーが取り付けられているとのことです。長さは120mmあります。
温度計の本体は液晶ディスプレーで測定温度を表示します。本体の裏側には表示の切替スイッチがあり、℃の表示と°Fの表示を切り替えることができます。大きさは幅52mm、高さ28mm、奥行き14mmです。
電源としては LR-44(AG13)のボタン電池を使用し、約1年間動作させることができます。私はAC電源で動作させることができるように電源部分を改造しました。
この温度計は千石電商で購入したもので、マザーツール社製のMT−130というタイプです。
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電源部の改造
温度計自体は小型で改造は難しいので、ボタン電池の代わりに外部電源の電極を装着することにしました。
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ボタン電池アダプタ
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ボタン電池と同じ大きさの電極を作りました。ボディは木製です。ナイフで削り、ボタン電池と同じ大きさにします。そこに銅箔のテープを切って張り付けます。円周がプラス電極、底がマイナス電極です。各電極に線を接続し、電池ボックスの横の穴から外に出します。丁度良い穴が開いていました。ですから、温度計本体は一切改造をせずに使用することができました。
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トランス
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AC100Vから電源電圧を作るために小型のトランスを使用しました。温度計にはほとんど電流が流れません。測定すると約150μAです。ですから、使用するトランスは出力側(二次側)に数十mAの電流が流せるものでOKです。今回使用したトランスの二次側電圧は公称値3Vと6Vで、電流が150mA位流せるタイプです。無負荷時に3V端子の電圧を測定すると4.3Vでした。
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安定化電源
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発光ダイオード(LED)を使用して出力電圧を安定させました。LEDは点灯しているときの順方向電圧が1.5〜2V位になります。流れる電流により多少変動しますが、大きくは変動しません。今回はこのLEDの特性を利用して1.5Vの安定した電圧を作っています。この方法は出力の電流は小さい場合に利用できます。
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温度センサーの取り付け
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温度計のセンサーは棒状をしています。センサー本体は先端から約1cmの部分に取り付けられています。
0.5mmの厚さのアルミニューム板を使用して発熱部との接触部および支柱の部分を作りました。
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