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電子工作を行う場合、プリント基板に部品を搭載して電子回路を作りますが、最終的にはケースに入れて完成します。
ケースは好みにより、いろいろな材質のものが使用されます。個人で電子工作をする場合、材質としてアルミニュームを使用することが多いです。アルミは鉄に比べて柔らかいので、穴を開けたり、切り取ったり、折り曲げるなどの加工が容易なことが大きな理由です。また、電気抵抗が低いので接地もでき、電磁シールド効果も期待できます。材質としては鉄の方が丈夫ですが、鉄は堅い、重たい、錆びるなどの欠点があります。鉄は赤く錆びますが、アルミは白く錆びます。アルミの錆は白いので錆びないと思われている方もいますが、錆びます。

ここで紹介するのはアクリル樹脂、塩化ビニールなどのプラスチック材を使用したケースの加工方法です。
プラスチック板のケースは軽量、穴開け加工の容易性などの利点がありますが、折り曲げ加工は以外と面倒です。ケースを作る場合、板状のプラスチック材を接着剤で付けることは良くありますが、折り曲げるとなるとそれなりの道具が必要になります。プラスチック材は熱を加えると柔らかくなるので、熱を発生するツールを使えば折り曲げ加工をすることができます。

たぶん、折り曲げるツールは市販されていて、それを使用すれば楽に加工できると思いますが、ここでは私なりの折り曲げツールを含めてプラスチックケースの作成方法を紹介します。