トライアック (TB12B6C) これは私が今回使用している双方向サイリスタ(トライアック)です。東亜紡製のものですが、詳細なデータは分かりません。
定格実効オン電流 (IT(RMS)) : 12A 放熱器の取り付け部分が絶縁されていないタイプの場合には必要に応じて絶縁シート(シリコン・ラバー)を使用します。 双方向サイリスタでの主要電気特性には以下の項目があります。(CQ出版社 電力用素子規格表より抜粋)
放熱器 手持ちの放熱器を使用しました。 秋月電子通商の「万能調光器キット」に添付されている説明書では放熱器サイズの目安として以下のことが書かれています。
8A:12W (5 x 5cmの放熱板) 10A:15W (6 x 6cmの放熱板) 16A:24W (7 x 7cmの放熱板) 20A:30W (9 x 9cmの放熱板) 電力制御器をアルミなどの金属ケースに入れる場合、トライアックをケースに取り付ければケースが放熱器になります。 シリコン・グリス トライアックを放熱器に取り付けるのですが、熱伝導率を向上するためにシリコングリースを使います。シリコングリースは白いペースト状で、熱伝導率を高めるために金属酸化物が混ぜられています。シリコングリースはトライアックの背面に塗り、トライアックと放熱器の熱伝導を良くします。あまり多く塗る必要はありません。多く塗ってもトライアックを取り付けると外にはみ出すだけで、効果ありません。 トリガ・ダイオード ( N413 ) 今回使用しているトリガ・ダイオードはNEC製のN413です。 N413のブレーク・オーバー電圧(VBO)はデータシートでは最小26V、最大40Vになっています。 極性はありませんので、どちらの方向に取り付けてもOKです。 ダイオード・ブリッジ ( W02G ) ヒステリシス防止回路にはダイオード・ブリッジを使用しました。 最大耐圧200V、順方向最大電流1.5Aのものを使用しました。流れる電流は少ないので、もっと小さな容量のものでもOKです。 電極の接続を間違えないように注意する必要があります。 ダイオード・ブリッジでなくても4つのダイオードを使用することもできます。 トリガ回路抵抗器 電力の制御を行う可変抵抗器です。 可変抵抗器に直列に2.2kΩの固定抵抗器を入れています。これは可変抵抗器を最小にした場合にトライアックのゲートに加わるパルスの位相が0度以下にならないようにするためです。 1/2Wの抵抗器を使用しています。 ヒステリシス防止回路抵抗器 ヒステリシス防止回路は入力の電圧がプラスからマイナスへ、マイナスからプラスに変わるときにタイミング・コンデンサの電荷を放電させる役目をします。 コンデンサの電荷を放電させるため、ダイオードに電流を流すための抵抗器です。 1/2Wの抵抗器を使用しています。 タイミング・コンデンサ トライアックのゲートに加えるパルスの位相をずらすためのコンデンサです。 0.1μF 50Vのポリエステル・フィルム・コンデンサを使用しています。 極性はありません。 プリント基板 15ホール x 25ホールのものを使用しました。 ユニバーサル基板 配線端子 入力および出力のケーブルを接続するための端子です。この形状である必要はありません。またはプリント板に直に線をつなぐのであれば必要はありません。 金属スタッド プリント基板をケースに取り付けるために使用しています。金属でなくてもOKです。 3mmネジで高さ5mmのものを使用しました。 |