目次事例集赤外線センサー


赤外線センサー 部品補足説明



赤外線センサー

赤外線センサー素子としてはチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)が使われます。この物質は通常状態で表面の電荷がプラスとマイナスに分かれる性質(自発分極)を持っています。
この物質に赤外線が当たると電荷の分布が乱れ、電圧が発生します。赤外線センサーはこの電圧の変化を出力します。

赤外線センサーにはシングルタイプ、デュアルタイプ、クワッドタイプなどいくつかの種類があります。これらのタイプのうち、人または動物の動きを検出するためにはデュアルタイプが良く使われます。
デュアルタイプのセンサーは同一の形状のセンサー素子を電極が逆になるように付けられています。このように配置した素子に同時に赤外線量の変化が生じた場合、発生する電圧が逆なので打ち消しあい、出力には電圧が現れません。両方の素子に入る赤外線の量に差がある場合だけ出力電圧が変化します。
センサーで検出する場所の背景の赤外線量が変化しても両方の素子に同じ変化が発生するので、出力の変化は発生しても少ない変化です。
人または動物がセンサーの前を横切ると両素子に入る赤外線の量は均等ではなくなり、出力に電圧の変化が現れます。




フレネルレンズ

フレネルレンズは元々は燈台用のレンズとして発明されたものです。発明者であるフランス人のオースチン・フレネル(Augustine Fresnel)の名前からフレネルレンズと呼ばれています。
このレンズは通常のレンズの湾曲面を平面化したもので、同等の倍率のレンズを薄く作ることができます。板状の拡大鏡はこのフレネルレンズです。