このページでは、PICを利用した室内温度調節装置を紹介します。温度センサーを使用して設定温度以上、または以下になると外部の装置を駆動する装置です。
コンピュータの熱で室温が異常に上がることを防ぐための装置です。エアコンをいつも動作させると電気代がかかるので、換気扇を使って自動的に部屋の温度を調節するために作った装置です。設定温度以下の機能はついでに付けた機能ですが、温室などの温度調節に使えると思います。
設定温度以上で外部装置を動作させるか、設定温度以下で外部装置を動作させるかはスイッチで切り替えます。
温度センサーは2つ使用しています。
一つは室内温度検出、もう一つは外気温度検出に使うことを想定しています。使用する換気扇は風呂場などで使用するような吸排気タイプで室内の空気をファンで排出すると同時に外気を室内に取り込むタイプを想定しています。室内の温度より外気の温度のほうが高い場合には換気扇を動作させないようにするためです。外気温度検出は夏に換気扇を使用する場合にのみに使います。冬場は外気を室内に取り込むわけではないので、外気温度によって制御する必要はありません。
外部装置の制御回路は2つ設けています。
夏の場合、室温が設定温度以上になると制御回路1を規定時間だけ動作させます。規定時間は1分から10分まで1分間隔でBCDスイッチにより設定できます。その時間が過ぎた時点で、まだ室温が設定温度以下に下がらない場合、制御回路1に加えて、制御回路2を規定時間だけ動作させます。最初は1台、それでもダメなら2台の換気扇を働かせるということです。規定時間が経過した時点で、まだ設定温度以上の場合、さらに規定時間だけ制御回路を動作させます。規定時間経過した時点で室内温度が設定温度以下になれば制御回路の動作を停止します。動作中に室温より外気温度が高くなると動作を停止します。
冬場の動作も同様で、室温が設定温度以下になると、まず制御回路1を動作させ、規定時間が経っても設定温度以下だと制御回路1に加えて制御回路2も動作させます。設定温度以上になると制御回路の動作を停止します。 |