目次PIC回路集飾りランプ


飾りランプ制御回路 制作工程

部品配置


ケースに穴を開ける前に各部品をケースに仮配置して搭載位置を確認します。
トライアックは使用する電力によっては発熱するので、間隔を開けて配置します。
また、配線のスペースも意識しておく必要があります。


穴開け


部品の搭載位置が決まったら、穴を開けます。
ACコンセントやサムホイールスイッチなどの四角い穴は糸ノコを使って開けました。
電源スイッチ、電源コード、パイロットランプなどの少し大きな丸い穴はリーマを使用して開けました。


今回使用した電源スイッチと電源コードプロテクタは取り付け部分が長いのでケースから出っ張ってしまいます。そのため、スペーサーを作って出っ張りを少なくしています。


文字

ケースのパネルにはレタリングシートを使用して装置名称と各部位の名称を入れました。
レタリングで転写した文字をレタリング固定剤で剥がれないようにしました。最近あまり使用しなかったのでレタリング固定剤の量の加減が分からず、あまりきれいに出来ませんでした。スプレー式を使用したので、吹き付けたときに泡ができます。吹き付ける量が少ないと泡が消える前に表面が固まりはじめ、泡の跡が残ってしまいます。吹き付ける量が多すぎるとレタリングが浮いてしまい、せっかく合わせた文字の位置が狂ってしまいます。フロントパネルでCONTROLLERの文字が右上がりになっているのはそのためです。パネルを少しし斜めにして、文字の浮きに注意しながら少し多めに吹き付けるといいみたいです。この辺は実際にやってみないと分からないので、実際のケースで行う前に、他のアルミ板などで練習してから行った方が良いみたいです。





サムホイールスイッチを
取り付けた状態です。


レタリング・シート
ケースの操作部などに名称を書くのにレタリング・シートを使用しました。

レタリング固定剤
レタリング・シートから転写した文字が消えないように固定する溶剤です。

テープ・カッター
レタリングシートの文字をケースなどに転写するときに丸い先で擦るときれいに転写することができます。

トライアックの取り付け

最初にトライアックを取り付けます。
トライアックは絶縁シートを挟んでケースに取り付けます。また、絶縁シートの両面にシリコングリースを塗り、熱伝導率を高めて熱が速くケースに伝わるようにします。他の部品を搭載した後だと作業スペースが狭くなるので、最初に取り付けます。




AC回路の配線

5個のトライアックへの配線は中継端子を使用して行いました。5本束ねて半田付けをするためには電力の大きな半田鏝が必要です。私は80Wの半田鏝を使用しました。

中継端子から各トライアックのMT2端子およびコンセントに配線した状況です。

トライアックのMT1端子とコンセントの配線、およびトライアック駆動回路基板への配線をした状態です。

ケースに駆動回路を取り付け、トライアックとの配線を行った状態です。基板の端子間隔が狭いので、段違いにL字型に曲げて配線をしました。


ケースの側面にコンセントを5個取り付けていますが、プラグをコンセントから引く抜くとき、ケースに力が加わり、曲がるおそれがあります。そこで、ケースの蓋とパネルを固定する金具を作り、パネルの強度を高めました。

金具は厚さ3mm、幅6mmの真鍮の棒を曲げて作りました。



AC入力コード、電源スイッチ、フューズ、トランス関係の配線を行った状態です。


制御回路の配線


制御回路基板上のBCDスイッチとフロントパネルのBCDスイッチをむすぶ配線を接続します。
BCDスイッチを最初からフロントパネルに付けることを考えていれば良かったのですが。

線はスイッチごとに束ね、スイッチの番号を書いたタグを付けておくと、間違えることがありません。

制御回路へのAC電源、パイロットランプ、駆動回路への配線が終わった状態です。

BCDスイッチへの配線はビニールのひもで束ねました。
PICを取り外すためにはBCDスイッチをフロントパネルから外側に外す必要があります。そのため、配線には若干の余裕を持たせてあります。


点滅パターン図

ランプの点滅パターンはBCDスイッチにより変更できます。
各スイッチ位置による点滅パターン図を装置の底に貼り付けました。




以上で装置の組立は終了しましたが、その後の動作確認で若干回路が変更になったため、上記の写真の一部は最終の内容とは異なります。