目次PIC回路集飾りランプ


飾りランプ制御回路 部品説明




PIC16F628


この回路ではPIC16F628を使っています。PIC16F628のピン配置はPIC16F84Aとほぼ同じですが、84Aに比べ機能が強化されています。電圧比較機能とかCCP機能が追加されましたが、私が628を使用した目的はメモリ容量です。PIC16F628には2Kワードのプログラムメモリがあります。


デコーダ ( 74HC138 )


3ビットのバイナリーコードを展開するICです。
点灯パターンを選択するBCDスイッチの状態を順番にチェックするために使っています。

ICソケット


PIC16F84Aを搭載するためにICソケットを使用しています。
PICのソフトウェアを書き換えることもあり得るので、ソケットを使ったほうが便利です。
トライアック ( SM12J45 )

AC電圧の制御には双方向サイリスタ ( TRIAC )を使用しています。今回使用したTRIACは12AのAC電流まで制御できるタイプです。


トライアックの取り付け部はMT2端子に接続されています。ですから、ケースに取り付ける際には絶縁用のシートが必要です。
フォト・トライアック ( TLP560 )

トライアックの駆動用に使っているデバイスです。
回路の絶縁、交流回路と直流回路の分離、高速動作をさせるためにフォト・トライアックを使用しました。フォト・トライアックは光で信号を伝えるので、電圧の違う回路を連動させることができます。ゼロクロスタイプは使えません。

フォト・カプラー ( TLP626 )


交流信号の0Vを検出するために使用しています。
回路の絶縁、交流回路と直流回路の分離、高速動作をさせるために使用しています。


3端子レギュレータ ( 7805 )


PICおよびデコーダの電源として+5Vを作るために使用しています。
初期は100mAタイプを使用していましたが、フォト・トライアックを駆動するため1Aタイプに変更しました。



レゾネータ


4MHzのレゾネータです。
PIC16F628には内蔵の4MHz発振器があります。それを使えば外部に発振素子を付ける必要はありません。回路設計が終わったあとに内蔵発振器があることが分かったので、そのまま外部発振子を使用しています。


PNPトランジスタ ( 2SA1015 )


BCDスイッチの選択回路に使用しています。

BCDスイッチ


LED点灯パターンを選択するためにBCDスイッチを使用しています。今回はプリント基板実装タイプを使用しました。

スイッチングダイオード (1SS1588 )


BCDスイッチ回路で、電流の回り込みを防止するために使用しています。

電源トランス


入力AC100V、出力AC6Vセンタータップ付きの小型トランスを使用しました。


整流ダイオード


交流電圧を直流に整流するためのダイオードです。100V 1Aタイプを使用しました。

フィルムコンデンサ


トライアックのスイッチング動作による異常電圧が発生する場合があります。このコンデンサはそれを吸収するための回路(スナバ回路)に使用しています。
耐圧400V 容量0.1μFで無極性です。

アルミ電解コンデンサ


交流を直流に整流した時の脈流を抑えるための平滑回路に10μF/16Vを使用しています。また、5Vの安定のために2200μF/10Vを使用しています。

積層セラミックコンデンサ


3端子レギュレータの発振を抑えるために使用しています。

抵抗器


IC関係の+5V系の回路には1/6Wの小型抵抗器を使用しています。また、ACの回路には1/4Wを使用しています。

プリント基板1


制御ボードには24 x 30ホールのユニバーサルプリント基板を使用しました。

プリント基板2


トライアックの駆動回路には15 x 25ホールのユニバーサルプリント基板を使用しました。

スタッド


プリント基板の足の部分に金属製のスタッドを使用しています。
接地をするために金属製を使っています。


端子


プリント基板への配線のためにピンタイプの端子を使用しています。

ラグ端子


スタッドをケースに接地するために使用しています。


端子カバー


トライアックの端子の接触を防止するために端子カバーを使用しています。

ケース


ケースにはTAKACHI社のYM-180を使用しました。
幅180mm、高さ40mm、奥行き130mmのアルミ製です。


出力コンセント


AC100V用の出力コンセントです。

電源ケーブル


今回の装置では5回路の負荷制御回路があります。最大で1000Wの制御を想定しています。
入力の電源ケーブルとしては12Aタイプを使用しました。
手前のボルトのようなものはケースにケーブルを通す際のサポータです。

フューズ


10Aのフューズを使用しました。
連続して1000Wで使用する場合にはもう少し容量の大きいフューズを使う必要があります。

電源スイッチ


電源のON/OFFに小型のスイッチを使用しました。
接点容量はAC125V 15Aです。

パイロット・ランプ


電源投入状況を確認するためにパイロット・ランプを付けました。
中継端子


この中継端子はAC電源の配線に使っています。
集合抵抗器(抵抗アレー)


TR1-5のプルアップ用に使用しています。5つの抵抗器が内蔵されていて、片端は内部で接続されています。その接続は6番目のピンに接続されています。
サムホイールスイッチ


各回路の点滅パターンを切り替えるために使用しています。
今回使用したスイッチはフジソクのSDG9000というタイプです。