作成した超音波測定器の性能を調べてみました。 左の写真は2.36mの距離を測定している際の測定器各部の信号を観測したものです。 観測場所はそれぞれ以下のようになっています。 @はIC1の1番ピン(オペアンプで増幅後の受信信号) AはIC3の8番ピン(PICによる検出保持回路ゲート信号) BはIC3の11番ピン(検出保持回路の出力信号) AがLレベルのときは検出回路が停止しています。送信パルスの回り込みによる誤動作が防止されていることがわかります。今回のガード時間は約1.5ミリ秒にしています。波形を観測すると、これより短い時間では誤動作する可能性があることが分かります。 受信パルスを検出するまでの間に微弱な反射信号を受信しています。IC2の信号検出回路でスレッショルド電圧が有効に働いているので、誤検出していません。 受信パルスを検出するとBの信号がLレベルからHレベル変化します。この信号をPICのキャプチャ機能で検出し、超音波の伝搬時間を計測します。 計測範囲
長距離の計測を行いたい場合、ハードウェアを変更しなくてもソフトウェアの変更で対応ができます。その場合には音響ホーンを付けて超音波を集中した方が良いと思います。 温度補正機能 測定器と測定物との間を1mにして温度補正調整ダイアルを回した場合の表示の変化を確認しました。
1.00を表示する温度は計算で割り出した値です。 今回の装置では温度補正値は細かくは調整できません。 8段階の補正なので、目安として見て下さい。 変換範囲を変えるのにはA/Dコンバートした値のソフトウェア処理を変更します。 この確認をして気が付いたのですが、温度調節用の可変抵抗器の結線が逆でした。センターの結線は合っているのですが、両端の結線を逆にしてしまいました。周囲温度が高くなるほど右に回すつもりでしたが、実際には逆の動作です。実質的には問題ないので、そのままにしています。 回路図、パターン図は修正しました。 |