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一時停止時にヘッドランプを減灯
夜間、交差点などで一時停止をするときにヘッドランプを消しますが、ここに紹介するのは、テールランプを点けているときには、完全にヘッドランプを消してしまうのではなく、ぼんやりと点けておく回路です。
これには2つの目的があります。
一つ目はヘッドランプの寿命を延ばすためです。
というのは、最近の車のヘッドランプはハロゲン・ランプが多く使われています。ハロゲン・ランプは点灯している時には熱で蒸発してしまうヒィラメントをハロゲンにより還元して、寿命を延ばす作用があります。ただし、点灯時には大電流が流れてヒィラメントが切れてしまうことがあります。急に点灯するより、徐々に点灯した方が寿命が延びます。一時的に消すときにはぼんやり点けておいたほうのが良いわけです。
二つ目はポジションライト代わりになることです。
交差点などでの一時停止時のポジションランプとしても、また、夕方の薄明かり状態でのポジションランプとしてもちょっと格好良いのではと思います。
青い線の部分はクリッカブルイメージマップとなっています。クリックするとリンクしているページにジャンプします。
注意
減灯時の明るさは使用するランプのワット数で変わります。私の場合2Ωでちょうど良い明るさでした。
また、抵抗器には大きな電流が流れます。(60Wの電球2個で減灯時に大体4アンペア位ですので、約32Wの電力が抵抗器で消費します)ですから、抵抗器は結構発熱しますので、抵抗器を取り付ける位置を十分考える必要があります。
私は抵抗器として50Wのホーロー抵抗器を使いました。