目次CPLD入門試験器


CPLD簡易機能試験器 回路説明



DIPスイッチによる入力設定



DIPスイッチを使用して12種類の入力設定ができます。
スイッチをONにするとスイッチの接点が閉じ、端子がLレベル(0V)になります。
スイッチをOFFにするとスイッチの接点が開き、端子はプルアップ抵抗器によりHレベル(+5V)になります。





矩形波発振器


約1Hzの矩形波を発生させます。
カウンターの試験を行う場合、パルスの立ち上がり、立ち下がりを確認することがあります。
発振器の出力にLEDを付けていて、パルスがHレベルになると点灯します。これにより、パルスの立ち上がり、立ち下がりタイミングを確認することができます。
発振器の周波数は以下の式で計算することができます。

f:出力周波数(Hz)
RA:抵抗器(Ω)
RB:抵抗器(Ω)
C:コンデンサ(F)


今回の回路ではRA=1.2KΩ、RB=5.6KΩ、C=100μFですので、発振周波数は以下のようになります。
f=1.49 / (( RA + 2RB ) x C )

=1.49 / (( 1.2 x 103 + 2 x 5.6 x 103 ) x 100 x 10-6 )

=1.49 / 1.24

=1.20 Hz

上記の値は計算値ですので、実際の回路では抵抗、コンデンサなどの誤差により多少異なります。



BCDスイッチによる入力設定


BCD(Binary Coded Decimal)での入力設定をするときに使用します。
スイッチのポジションにより各端子の状態は以下のように変化します。
ポジション端子
OOOO
OOO
OOO
OO
OOO
OO
OO
O
OOO
OO

: Lレベル(0V)
O : オープン状態(どこにも接続されていない)





LEDによる出力確認


CPLDの出力レベルをLEDの点灯で確認できます。
出力がHレベルの場合にはLEDが点灯し、Lレベルの場合には消灯します。




7セグメントLEDによる出力確認



7セグメントLEDの各セグメントを端子に接続しているので、CPLDによる7セグメントLEDの制御動作を確認することができます。
今回の回路ではアノードコモンタイプのLEDを使用したので、Lレベルで点灯する制御方式の場合のみ使用できます。
CPLDのロジックの組み方によってはHレベルで点灯する場合、別にカソードコモンタイプのLEDを使う必要があります。