パラレルポート 今回のCPLDライターはパソコンのパラレルポートに接続して使います。パラレルポートには通常、プリンターを接続しています。 パラレルポートの各ピンの信号は左の図のようになっています。 ピン番号はコネクタに小さな文字で書かれています。オス側とメス側では番号の付与位置が逆になりますので、間違えないようにして下さい。要は1番ピンは対抗するコネクタの1番ピンに接続されます。 今回の装置ではそれぞれのピンを以下のように使用しています。
上の表で IN および OUT はパソコン側から見た信号方向です。装置側から見ると逆になります。
バス・バッファー回路
JTAGの信号線(TMS, TCK, TDI および TDO)各々にはバスバッファーを入れています。このバッファー回路には3ステートバッファーが使用されCPLDデバイスへの書き込み回路がパソコンのパラレルポートに影響しないようになっています。CPLDデバイスとのデータ授受を行う場合のみバッファー回路が動作します。データの授受を行わない場合、バッファーの出力は高インピーダンスになり、回路から切り離された状態になります。データの授受を行う場合にはCPLDデバイスに対して低インピーダンスになり、書き込み、読み出し電流を確保します。 C端子がHレベルの時には出力端子(Y)は高インピーダンスになり、接続している回路から見るとバス・バッファが接続されていないと同じになります。 C端子がLレベルになると、入力端子(A)の状態が出力端子(Y)に出ます。 Hレベル、Lレベルに加えて高インピーダンス状態があるので、3ステート(3状態)バッファと呼ばれます。 左の表でZは高インピーダンス状態を示しています。 デバイス切り替え回路 書き込み対象をロータリースイッチにより切り替えています。いずれか一つのデバイスのみが書き込み対象になります。 通常はどれか一つしか使用しないので、スイッチで切り替えずに並列接続しても良いと思います。その場合、使うときに注意する必要があります。 今回の回路で外部プリント基板に搭載しているCPLDに書き込む場合、CPLDデバイスでの電源供給は外部のものを使うようにします。と言うのは、この装置から供給出来る+5Vの電源は約100mAまでなので、外部の回路を動作させるのには小さすぎると思われます。一応、外部にもVCCが供給出来るようにしましたが、使うときに注意して下さい。 LED表示
赤のLEDが点滅中はデータ転送中ですから、電源を切るとか、ケーブルを抜くとか、デバイスを外すとかしてはいけません。 TDI信号に接続している回路はヒューマンデータ社のダウンロードケーブルの回路を参考にしています。 信号に与える影響を少なくするためにLEDに直列に入れている抵抗器の値は比較的大きくしています。 電源回路 バスバッファー用の電源(+5V)を供給しています。外部のACアダプタから+12Vを供給し、3端子レギュレータにより安定した+5Vを作り出しています。 |