CPLD(Complex Programmable Logic Device)とはプログラム可能な複合論理デバイスです。直訳ですね。
要はインバータ回路とかNAND回路とかレジスタ回路などの論理回路の組み合わせをプログラム言語で指定するとCPLDの中でその機能が実現できるわけです。CPLDはASIC(Application Specific Integrated Circuit)というLSI(Large Scale Integrated Circuit)の分類に含まれます。 ASICはエイシックと読みます。CPLDはそのままシー・ピー・エル・ディーです。
例えば、7400というICは2入力NAND回路が4回路内蔵されています。7404はインバータが6回路内蔵されています。これらは別々のICで、回路を構成するためにはプリント基板などを使ってそれぞれ必要なピンを配線する必要があります。 CPLDの場合にはそれらロジックの配線をICの中で行います。ですから、基板にICをずらっと並べなくてもCPLDによりすっきりとした回路を作ることができます。 以下にXilinx社のXC9500シリーズの中の一部について概略仕様を示します。
CPLDの便利なところは回路の内容をフラッシュメモリに記録しているので、何回も書き換えが可能なことです。XC9500シリーズでは約10,000回書き換えが可能だそうです。また、書き換え用のピンが専用に設けられているので、配線さえしておけば実際の回路に搭載したまま内容を書き換えることもできます。
CPLD以外でプログラム可能なロジックICとしてはFPGA(Field Programmable Gate Alley)があります。
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