調整に必要なツール 調整の手順
VR1を右に回しきった状態にします。(上限検出周波数を一番高い状態にします) VR2を左に回しきった状態にします。(下限検出周波数を一番低い状態にします) VR3を左に回しきった状態にします。(持続検出時間を最短にします)
テスタを電圧測定モードにしてマイナスのリード線を接地に接続し、プラスのリード線で以下の電圧を測定します。(この後の電圧測定ではマイナスリードは全て接地に接続して行います)
電源を入れたままICを着脱してはいけません。(ICが壊れてしまいます) ICの装着が終わったら、再び電源を入れます。
INPUT端子に信号発振器を接続します。 発振器の周波数は900Hzから1000Hz位にします。(検出範囲を最大に広げているので、800HZから1100Hz位まで検出できると思います。部品の特性のバラツキで多少違うとは思います。) 発振器の出力を上げていくとD4のカソード側の電圧が上昇するばずです。
上限周波数の設定
下限周波数の設定
あまりギリギリの状態に設定すると、入力周波数が少しでもずれると検出出来なくなりますので、多少検出幅を持たせた方が良いと思います。
INPUT端子に接続している発振器を一度外します。 次に再びINPUT端子に発振器を接続します。 この時OUTPUTに短時間(500ミリ秒)だけ電圧が出ることを確認します。電圧が出ない場合は検出周波数の調整が狭すぎることも考えられます。その場合、検出幅を少し広くしてみて下さい。 INPUT端子と発振器をつないだり、外したりして持続検出時間の調整をします。 発振器を外した後、再びつなぐ時に少し時間を開ける必要があります。直ぐにつなぐとC4に電荷が溜まっていて持続時間の確認ができません。 VR3を左に回しきった状態では持続検出時間が最短ですので、INPUTに発振器をつなぐと直ぐにOUTPUTに電圧が出ます。 VR3を右に回していくとINPUTに発振器をつないでからOUTPUTに電圧が出るまでの時間が延びてきます。VR3を右に回しきった状態ではOUTPUTに電圧が出ないこともあります。 1秒から2秒位の時間(タイムラグと言うこともあります。時間のずれの意味)が適当と思います。 以上で調整が終了しました。
測定個所はIC3の6番ピンの信号波形を観測して行います。このポイントには周波数選別結果のパルスが出ます。ここのパルス波形を見ながらVR1およびVR2を調整すると検出周波数を細かく調整できます。 |