直流12Vを入力として交流100Vを出力する回路です。 車のバッテリー(DC12V)を使用して交流100Vで動作する装置を利用するのに便利です。 交流の発振器にはICタイプのマルチバイブレータを使用しています。周波数は約60Hzです。 ICには7400を使用しましたが、7404でもOKです。 発振器の信号はTR1〜TR4によりスイッチング動作をさせます。 TR2とTR4がメインのスイッチング用のトランジスタですが、ICで直接ドライブするためにはICの出力電流が耐えられないので、TR1およびTR3により中間増幅をさせています。 TR1とTR2およびTR3とTR4との接続はダーリントン接続と言われる方法で接続しています。 トランスはAC100Vを入力して12Vの中間タップ付きで24Vを出力するものを入出力逆にして使用しています。 回路図の太い線の部分には比較的大きな電流(3A位)が流れますので、太めの線材を使用します。 出力電圧の波形は矩形波です。 使用する装置によっては利用できないものもあります。 負荷がかかるとトランスのコイル成分により出力電圧の波形は変形します。
部品データ
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