目次電子回路工作素材集矩形波発振器(1)


矩形波発振器(1) 動作説明




発振器の電源を入れると、コンデンサ(C)には電荷が溜まっていないので、コンデンサの両端の電圧は0Vになっています。
インバータの入力(点)が0Vなので、Lレベルとみなされ、インバータの出力(点)はHレベル(+5V)となります。
点が+5Vであると、抵抗器(R)を通してコンデンサ(C)に電流が流れ、コンデンサには徐々に電荷が溜まります。
コンデンサ(C)に電荷が溜まるにつれて、コンデンサの両端の電圧は上昇します。
点がVに達すると、インバータの入力はHレベルになったとみなされます。するとインバータの出力()は急激にLレベル(0V)になります。
点が0Vになるとコンデンサ(C)の電荷は抵抗器(R)を通して放電を開始します。コンデンサの放電が進むとコンデンサの両端の電圧は降下します。
点の電圧が降下してVに達するとインバータの入力はLレベルになったとみなされ、インバータの出力(点)は急激にHレベル(+5V)になります。

このように、点の電圧がVとVの間を上下し、点の電圧は矩形的に変化をします。
この発振器のデューティ(出力がLレベルの時間とHレベルの時間の比率)は固定です。
インバータの入力電流が関係しますので、50%ではありません。出力が0Vになっている時間の方が短いようです。