発振器の電源を入れると、コンデンサ(C)には電荷が溜まっていないので、コンデンサの両端の電圧は0Vになっています。 インバータの入力(A点)が0Vなので、Lレベルとみなされ、インバータの出力(B点)はHレベル(+5V)となります。 B点が+5Vであると、抵抗器(R)を通してコンデンサ(C)に電流が流れ、コンデンサには徐々に電荷が溜まります。 コンデンサ(C)に電荷が溜まるにつれて、コンデンサの両端の電圧は上昇します。 A点がVPに達すると、インバータの入力はHレベルになったとみなされます。するとインバータの出力(B)は急激にLレベル(0V)になります。 B点が0Vになるとコンデンサ(C)の電荷は抵抗器(R)を通して放電を開始します。コンデンサの放電が進むとコンデンサの両端の電圧は降下します。 A点の電圧が降下してVNに達するとインバータの入力はLレベルになったとみなされ、インバータの出力(B点)は急激にHレベル(+5V)になります。 このように、A点の電圧がVPとVNの間を上下し、B点の電圧は矩形的に変化をします。 この発振器のデューティ(出力がLレベルの時間とHレベルの時間の比率)は固定です。 インバータの入力電流が関係しますので、50%ではありません。出力が0Vになっている時間の方が短いようです。 |