アルミ・シャーシ 折り曲げ装置の本体(台部分)にはアルミ製のケースを使用しました。 幅300mm、高さ50mm、奥行き200mm、厚さ1mmのものです。 側板 幅204mm、高さ243mm、厚さ10mmの木の板を使用しました。 発熱部 発熱部にはニクロム線を使用しています。発熱部はアルミ角材に入れ、折り曲げ作業台にしています。ニクロム線とアルミ角材を絶縁するためにセラミック製のパイプを使用しています。セラミックパイプとアルミ角材を接触させるためにセラミックパイプの下部の隙間に2mmの真鍮棒を入れています。 発熱部固定金具 発熱部を固定するためにアルミ板を使用しました。アルミ角材は160℃位の高温になります。ニクロム線はガラス繊維のチューブで絶縁していますが、念のためシリコンシートをアルミ角材とアルミ板の間に入れています。シリコンシートは約200℃の熱に耐えられます。 当初、ガラスエポキシ板を固定板に使用しましたが、高温には耐えられず焦げてしまいました。焦げるとすごい悪臭が出ます。ガラスエポキシは高熱部には使用しない方が良いです。 スペーサ ニクロム線のリード線はアルミ板の裏側に出すようにしました。そのため、アルミ板と側板の間に隙間を開ける必要があり、豆碍子(瀬戸物のパイプ)をスペーサとして使用しました。 最初はジュラコンのスペーサを使用しましたが、160℃位になると溶けて変形してしまいました。ジュラコン(ポリプラスチックス社商品名)はポリアセタール樹脂(POM:polyoxymethylene)で、使用温度の上限は 110゚C程度です。 ガラス繊維チューブ ニクロム線のリード線を絶縁するために使用しています。リード線の温度も上がるので、熱に耐えられるガラス繊維のチューブを使用しています。 端子カバー ニクロム線のリード線とACコードを接続するための端子(ネジ)をエポキシ板に取り付けました。この端子にはAC100V近い電圧が加わるので、不用意に触って感電しないようにエポキシの板で端子をカバーしています。 金属スタッド 端子カバーを取り付けるために金属スタッドを使用しました。この端子の周囲も温度は上がるので熱に耐えられる材質のものを使用する必要があります。 温度調節部 発熱体の温度を調整します。大きめの方が調整し易いと思います。ただ、このツマミはあまり触らないので小さめの方が良いという考えもあります。どのように考えるかはあなた次第です。 液晶表示温度計 発熱体の温度をモニタするための温度計です。 この温度計の詳細については「液晶温度計」を見て下さい。 パイロット・ランプ(2色LED) 電源が入っているか切れているかをモニタすると同時に、電源が入っている場合に温度が上昇中(ニクロム線に電流が流れている)か下降中(ニクロム線に電流がながれていない)かを確認できます。2色のLEDを使用し、上昇中は赤色、下降中は緑色に点灯させています。点灯していない状態は電源OFFの状態です。 電源スイッチ 発熱部への電源供給をON/OFFするスイッチです。発熱部への電源を停止した後の温度をモニタするために、このスイッチをOFFにしても温度計へは電源は止めていません。電源が切られても発熱部の温度は直ぐには下がらないので、うっかり触って火傷をしないように温度計でモニタします。 温度計の電源はACコードをコンセントから外すと止まります。 AC電源コード 700W用のコードを使用しました。 コードプロテクタ シャーシにアルミを使用しましたので、穴にコードを通した場合、長年使用していると擦れて短絡する恐れもあります。プラスチック製のプロテクタで保護しています。 コード・サポータ コードが邪魔にならないように固定するために使用します。 ネオンランプ ニクロム線の電源のON/OFF状態を表示します。 ネオンランプはネオンが封入されたガラス管に向かい合った電極を配置した構造をしています。電極に電圧が加わると電極の周りのネオンが放電により光ります。放電が始まると電流が流れ易くなるので、直列に抵抗器(100KΩ位)を入れる必要があります。 今回使用したランプでは抵抗器が内蔵されているタイプを使用しています。あまり明るくはないですが、パイロットランプとしての使用には問題ありません。AC100Vで点灯させることができ、流れる電流が少ないので、便利です。 コード・サポータ 発熱部への配線に使用しているサポータです。 プラスチック製で元々は屋内配線用のものです。 ハンドル カバン用のハンドルを使いました。握り手部分はプラスチックで出来ています。 止め金具 装置を使用しないときカバーを本体に固定するために使用しました。レバーを上げて針金部分をカバーのフックに掛け、レバーを下げると固定されます。 |