目次
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事例集
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車で活用する電子/電気回路
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盗難警報機
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盗難警報機の作り方
警報機の調整
調整には+12Vの電源装置、FMラジオが必要です。
部品の取り付けは間違いありませんか?
再度確認してみて下さい。
電源の接続
本来の電源はRL1の接点を通して供給されるのですが、調整の時にはRL1を動作させるのが面倒なので、RL1の接点の出力側に直接電源を接続します。すなはち、C15のプラス側に+12Vの電源を接続します。マイナス側はC15のマイナス側に接続します。
アンテナの接続
L3の出力側に1m位の長さのビニール線を接続し、FMラジオの近くまで延ばします。
FMラジオの調整
警報発信機の電源を入れます。
FMラジオの周波数を水晶発振子(Xtal)の周波数の9倍の周波数当たりに合わせます。
私の場合水晶発振子として9.8403MHzを使いましたので、88.5627MHzとなります。
何か音楽が聞こえると思います。聞こえない場合は部品の取り付けなどの回路を再度確認して下さい。
本当はFMラジオに受信している電波の強さを表示するメータなどが付いていれば良いのですが、普通は付いていないので、耳で聞きながら調整をします。
警報発信機の調整
最初にL2の調整をします。 音楽が大きく聞こえるようにL2のコイルをドライバで調整します。
調整専用のドライバ
があれば良いのですが、なければ、普通の金属製のドライバを使用します。
FM受信機で受信する電波が強い場合、調整しても変化が分からないことがあります。その場合には発信機のアンテナを外したり、受信機と離して少し雑音が入るくらいの状態で調整するとやり易いです。
次にL3のコイルを同様に音楽が大きくなるように調整します。
その後、L2とL3を交互に調整し、電波が最も強くなるようにします。
メータの付いているFMラジオであれば、電波が強くなるように合わせます。
L2、L3のコイルは種類によってはうまく調整出来ない場合があります。
L2コイルの調整ネジが外に出過ぎる(左に回しきってネジが外れてしまう)ような場合はC10の値が大きすぎます。少し小さな容量のものに交換します。(39pFとか) 逆にネジが中に入り過ぎる場合は、C10を少し大きなものにします。たぶん変化させても数pF〜数十pFの範囲だと思います。
L3の場合はC12の値を変化させます。
以上で調整は終わりです。