目次PIC回路集ステッピング・モータ


ステッピング・モータ駆動回路 動作確認


ステッピングモータは静止時のトルクは大きいのですが、回転が速くなるのに従って回転トルクは下がります。また、高速な回転はできません。これはモータの構造上しかたがないことです。ステッピングモータは本来回転位置を正確に制御するために作られています。プリンターの駆動モータなど回転位置を正確に制御することが目的です。今回の回路ではコンデンサの充電によりモータの回転数を制御しましたが、ソフトウェアを改造すれば駆動回数(ステップ)により回転角度を制御することも可能です。

今回の工作で以下のようなことが分かりました。
    回転数が上がると回転トルクが極端に落ちる
      制御タイミングの調整をしているとき、高速側にするとモータがブルブル震えるだけで回転しませんでした。
      また、高回転しているときに手で回転軸を摘むと、すぐに回転が止まってしまいます。

    停止時のトルクは大きい
      測定器を持っていないのでどの位の力か分かりませんが、モータが止まっているときには相当な力を加えないと動きません。
実際の回転数を計測すると以下のようになりました。
    最低速度 :  27回/分
    最高速度 : 128回/分

    最低速度は速度制御用のコンデンサの値を大きくすればもっとゆっくりした回転にすることができます。
    最高速度では少しでも負荷をかけると回転が停止するぎりぎりの速度なので、実用的ではありません。これはモータのロータの質量が関係するので、このモータの速度限界です。