超音波センサー 超音波センサーとして日本セラミック社製のT40-16(送信用)とR40-16(受信用)という空中用超音波センサーを使用しています。 共振周波数は約40KHzになっています。 電極の片方はケースに接続されているので接地をする場合にはケース側の端子を使用するようにします。 概略の仕様は以下のようになっています。
詳細の仕様は「空中用超音波センサ」を参照して下さい。 発振器用IC ( 555 ) タイマー、発振器によく使用されるICです。今回は送信タイミングパルスの発振および超音波周波数の発振に使用しています。 インバーター ( 4069UB ) このICは6個のインバータが収容されているCMOSのICです。 送信回路では主に超音波センサーのドライブ用に使用しています。 受信回路では超音波受信時間の計測パルスの発振およびカウンタ制御パルスの整形用に使用しています。 低雑音オペアンプ ( NJM4580 ) このICは低雑音オペアンプです。超音波の受信信号増幅用に使用しています。 約60dB(1000倍)の増幅をするので低雑音タイプを使用する必要があります。 LM833、μPC4570Cなども使用できます。 低電力オペアンプ ( LM358 ) このICは単電源タイプのオペアンプです。このICは受信信号の検出用に使用しています。 電圧比較器(コンパレータ)を使用することも可能です。 NANDゲート ( 4011B ) このICは2入力のNAND回路が4つ収容されています。SR−FFを構成することにより、超音波の到達時間の計測をしています。 BCDカウンター ( 4553B ) 3桁のBCDカウンターです。超音波の到達時間の計測パルスをカウントします。 LEDを一桁ずつ表示するための制御機能も持っています。 BCD-7セグメントLED デコーダ ( 4511B ) BCDコードを入力し、7セグメントのLEDドライブ用の信号に変換するICです。 +9V用 3端子電圧レギュレータ ( 78L09 ) +12V〜+30Vの入力電源から+9Vの安定した電圧を得ることができます。 最大出力電流は100mAです。 今回の回路の電源電流を測定値すると約70mAでした。 ICソケット 今回作成した装置ではICは全てソケットを使用しました。調整を順番に行うことが目的です。IC1は超音波周波数の調整時に取り外すことがあるので、ソケットに取り付けた方が良いと思います。 PNPトランジスタ ( 2SA1015 ) 7セグメントLEDの点灯制御を行うために使用しています。LEDのカソード側を制御するのでPNPタイプを使用します。 ショットキー・バリア・ダイオード ( 1SS106 ) 受信した超音波を検波するために使用します。超音波周波数は約40KHzなので高周波特性の良いダイオードを使います。 スイッチング・ダイオード ( 1S1588 ) 送信パルスのマスクおよびカウンター制御用のパルスを作る部分で使用しています。特殊な物ではありません。 7セグメントLED ( NKR161 ) スタンレー社製の高輝度7セグメントLEDです。 幅12mm、高さ19mm、奥行8mmです。 抵抗器 抵抗器の許容電力は1/8WでOKです。私は実装スペースの関係で水平に実装する抵抗器には1/8Wを使用し、垂直に実装する抵抗器には1/4Wを使いました。全てを1/8WにしてもOKです。 可変抵抗器 これは小型の可変抵抗器です。 超音波周波数の調整および計測パルスの周波数調整に使用しています。 フィルム・コンデンサ これはポリエステルのフィルム・コンデンサです。 発振器のコンデンサとして使用しています。 セラミック・コンデンサを使用してもOKです。 セラミック・コンデンサ これはディスクタイプのセラミック・コンデンサです。 高周波特性が良いので超音波増幅のカップリングコンデンサ(直流をカットして交流は通す)として使用しています。 積層セラミック・コンデンサ バイパスコンデンサなどに使用しています。 0.1μFという比較的大きな容量のものでも小型です。 電解コンデンサ 電源回路の平滑コンデンサとして使用しています。 電極に極性があるので、取り付けるときに間違えないようにします。 プリント板 両面のプリント板を使用しました。 プリント基板の作成方法については「オリジナル・プリント基板の製作」を参照して下さい。 配線端子 電源の配線など外部部品との配線端子に使っています。2列のものは超音波センサーを取り付けるために使用しています。 スタッド 装置をケースに取り付けるために使用しています。スタッドの長さは超音波センサーがケースのほぼ中央になるものを選びます。 今回は長さ10mmのものを使いました。 |