目次事例集超音波警報機(1)


超音波警報機(1) 性能評価



検出範囲

計算では検出範囲を0.4m〜10mとしています。

    最短検出距離の確認

    (1)VR2(検出範囲調整用)を右一杯(抵抗値最大)に設定します。
    (2)警報機を障害物から約1m離し、LEDが点灯するようにします。
    (3)LEDが消えるところまでVR2を左に回します。
    (4)警報機を障害物に近づけ、LEDを再び点灯させます。


    (3)、(4)を繰り返してLEDが点灯しなくなる距離が最短検出距離になります。

    今回の測定では約40cmでした。


    最大検出距離の確認

    (1)VR2を中間に設定します。
    (2)警報機を障害物から約1m離し、LEDが点灯するようにします。
    (3)LEDが消えるまで警報機を障害物から徐々に離します。
    (4)VR2を右に回してLEDを再び点灯させます。


    (3)、(4)を繰り返してLEDが点灯しなくなる距離が最大検出距離になります。

    最大検出距離は超音波の出力、受信感度、障害物の反射状況により変化します。VR2を右一杯に回した状態で最大距離の設定になりますが、必ずしもVR2による設定距離まで検出できるとは限りません。

    今回の測定では約7mまで確認できました。


検出装置の欠点


超音波警報装置は障害物で反射した超音波を検出します。ですから、超音波の反射波が受信機に返らない場合には検出できません。たとえば、45度の角度を持った物体が警報機の前にあった場合、検出できません。




検出エリアを広くすると超音波の反射波の検出が難しくなります。これは超音波の反射波が弱いことと、障害物に当たった超音波が受信機と違う方向に反射されているためと思います。
あまり高性能な検出を期待しない方が良いです。