スルーホールピン
私が使用しているのはサンハヤト社が販売しているものでシャープペンの芯のようになっています。
外径が0.8mmのパイプで、材質は高純度鋼材に錫メッキをしたものです。
パイプの肉厚は0.35μmと非常に薄く作られています。
長さ64.2mmで2.08mm(スルーホール1つ分)間隔に刻みが入れられていて、1本で25個分になっています。
パイプの内にはハンダが充填されていて、スルーホールをプリント板にセットした後、ハンダ付けが容易になっています。内のハンダはセットした後に吸い取り器で吸い取り、内を中空にします。
インサーター
シャープペンシルそのものです。鉛筆の芯の代わりにスルーホールピンを使います。
スルーホールピンをプリント板にセットするとき、左右に曲げてピンを折りますので、先端が多少丈夫になっていると思います。
上部のノブをノックして1つ分を出しながらプリント板にセットしていきます。
オートポンチ
インサーターを使用してプリント板にセットしたスルーホールピンはプリント板から飛び出しています。また、穴に密着していないのですぐに外れてしまいます。
そのため、上から叩いてプリント板に密着させます。
このオートポンチは上から押すと、途中で内部のロックがはずれ、ポンチの先端でスルーホールピンを叩くことができます。
このポンチでなくても小さな金槌でも大丈夫です。あまり強く叩いてはだめです。部品面、配線面、両方から叩いて、スルーホールピンをプリント板と平らにします。
プレス用台座
ポンチでスルーホールピンを叩くときの台座です。堅い金属の板であれば大丈夫です。
円柱のものは部品を乗せてしまったプリント板にスルーホールを作りたいときに台座とするためのものです。(あまり使いません)取り外すことができます。部品を搭載する前であれば平らな台座部分で作業をします。
ハンダ吸い取り器
プリント板にスルーホールピンをセットした後、プリントパターンとスルーホールピンをハンダ付けします。
その後、ハンダ吸い取り器でハンダを吸い取ると中空のスルーホールが出来上がります。
ピストン式の吸い取り器でも良いですし、吸い取り線でもOKです。
私は吸い取り線を使用しています。
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