点滅を繰り返す周期はコンデンサ(Cx)と抵抗器(Rx)およびコンデンサ(Cy)と抵抗器(Ry)の値により決定されます。半周期のおおよその時間(t)は、以下の式で求められます。
半周期とはH状態またはL状態となっている時間です。TR1側の計算式を例としています。 |
単位 t : 秒、 Cx : ファラッド、 Rx : Ω
繰り返し周期はCxとRxおよびCyとRyの組み合わせにより決まります。
Cx = Cy = 47μF、Rx = Ry = 22kΩの場合、以下のようになります。
TR1がOFF状態となっている時間 (t1)
| t1 |
= 0.69 × Cx × Rx
= 0.69 × 47 × 10-6 × 22 × 103
= 0.713 (秒) |
TR2(t2)も同様です。
周波数 (f)
| f |
= 1 / ( t1+t2 ) = 1 / ( 0.7 + 0.7 )
= 0.71 (Hz) |
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今回作成した回路の周波数を測定すると0.78Hzでした。
計算と多少違うのは部品の誤差やトランジスタの特性などが理論値と異なるためです。実際のCx、CyおよびRx、Ryのを測定するとCx、Cyはほぼ47μFでしたが、RxおよびRyは約20kΩでした。この値で計算するとfは約0.77Hzになり、計算値と実測値は近い値になります。
この回路で正確な周期を期待してはいけません。周囲の温度によっても周期は変化するので、厳密な周期が必要な回路には使えません。 |