電圧のステップアップ動作はスイッチング・レギュレータ(IC1)で行われています。外部回路として電圧の制御回路が組まれています。 基準電圧 出力電圧を一定に保つために30V用のツェナーダイオード(定電圧ダイオード)が使われています。スイッチング・レギュレータの制御はツェナーダイオードに流れる電流を検出して行われます。 厳密にはツェナーダイオードの電圧と電流検出用のトランジスタのベース−エミッタ間の電圧を加えた値が出力電圧になります。 電圧制御 負荷抵抗が減少し、負荷電流が増加すると、D2を流れる電流が減少します。それによりQ3のベース電流(IQ3b)が減少します。 IQ3bが減少するとQ3のコレクタ電流(IQ3c)が減少します。また、Q3のコレクタ電圧は上昇します。 Q3のコレクタ電圧が上昇するとQ1のベース電流(IQ1b)は増加します。IQ1bが増加するとQ1のコレクタ電流が増加します。Q1とQ2はダーリントン接続されていて、IQ2bが増加するとIQ2cが増加します。 IC1の内部回路が分かりませんが、IQ2cが増加、または、Q2のコレクタ電圧が降下するとIC1の出力電流を増加させるように動作します。 以上の動作により出力電圧を一定にするための制御動作をします。 負荷抵抗が大きくなる場合の動作は上記の動作と逆の動作をします。 AC電圧出力 CD−1846PにはAC電圧の出力端子があります。 この端子にはスイッチング動作の信号が出力されています。ですから、波形はサインはではなく矩形波です。また、デューティも50%ではありません。 周波数は負荷により変化します。周波数カウンタで計測すると約780KHzでした。少し高すぎる気がします。カウンタの計測が異常なのかもしれません。 |