目次電子回路工作素材集


正弦波発振器





オペアンプを使用した正弦波発振器を紹介します。
ここで紹介するウィーンブリッジ正弦波発振器は発振出力を入力に戻すこと(正帰還)によって発振動作を行う発振器です。発振周波数は正帰還回路の抵抗器とコンデンサで決まります。
ウィーンブリッジ発振器は使用する部品も少なく、よく使用される回路です。
ポイントは発振動作を安定させるための負帰還回路です。今回使用している回路は発振出力を全波整流した直流電圧で電界効果型トランジスタ(FET)の抵抗値を変化させ発振動作を安定させています。もっとシンプルな帰還回路もありますが、信号の歪みを少なくするために多少複雑な回路になっています。
正弦波発振器は矩形波発振器、三角波発振器に比べ発振信号の歪みが出易く、デリケートな発振器です。

C=C1=C2,R=R1=R2とすると、周波数は以下の計算式で計算できます。

今回作成した回路では以下になります。
f=1/(2 x 3.14 x 0.01 x 10-6 x 15 x 103)

=1/(0.942 x 10-3)

=1.062 x 103

=1,062 Hz

実際の回路で測定すると900Hzでした。

今回の回路では発振周波数は固定にしていますが、回路図のC1、C2、R1およびR2を変化させることにより、周波数を変えることが出来ます。ブリッジのバランスの関係で、C1=C2、R1=R2としたほうが良いです。
多少違っても発振するとは思います。

説明のページでは今回の発振器を素(ねた)に以下の内容を説明しています。
正弦波とは
発振器の原理
ウィーンブリッジ発振回路の原理
ウィーンブリッジ発振の振幅制御



 パターン図

 動作説明